はるかな祈り by 冨岡佐和子
Self Production Note ────────
人は生き、老いて、病を得、やがて死ぬ。
夥しいその繰り返しのただ中を性懲りもなくもがき続ける哀れさ、
麗しき愛さえもつまるところ苦しみでしかないというのに。
「これはまた、懺悔であるのか」と問う先達よ、
「然り」 と答えざるを得ないではないか。
生まれ変わり窓辺の花にならんと願う詩人よ、
その折は風に抱かれて共に小春日和を愛でるべし。
御同行なれば、時にそのご縁がかたち作るもの有り。
この音もまた、この心もまた。
願わくば怒涛に彷徨う行者、ただただあるがままにと。
おお、
久遠の人の悲しみ、そのはるかな祈りに涙して。
梨木良成 (「はるかな祈り」プロデューサー/音楽制作顧問)
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