新型コロナウイルスの飛沫感染リスクを抑える取り組みの一つとして、お喋りしないで食事を取る「黙食(もくしょく)」が推奨されています。外食に不安を抱えているお客様に安心して来店していただきたい。出来る限りの感染拡大予防を行い、収束を早め、経営再建へ繋げたい。そんな想いから積極的に黙食を取り入れる飲食店も出てきています。

 

黙食の場面で気をつけておきたいBGMの注意点

黙食を実施した店内。沈黙をカバーするためにBGMの音量を上げたくなってしまいますが、大きな音のBGMはお喋りを促しかねません。そして音量に負けじと話し声は大きくなるものです。

一方、店内を静かにさせようと、普段使用している賑やかなBGMの音を絞るとチグハグな印象を与え、音が小さすぎる、寂しい・物足りない、という残念な結果に。ではいっその事、何も音楽を流さない、という選択肢もありますが、シーンと静まり返ってしまうと、他のお客さんの咀嚼音が聞こえてきたりして…無音の空間では、お客様が不必要に緊張し、美味しい食事に集中できなくなってしまう事があります。

 

黙食の店内で使うべきBGMと、その効能

それでは、黙食に理想的なBGMとは何なのか。それは、心地よい「静寂」の空間をクリエイトするために作られた”静けさの音楽”です。過度に音量を下げる必要はありません。比較的大きな音量で流しても、「沈黙」にふさわしい雰囲気が自然に構築されます。何よりも空間的な緊張を和らげ、お客様にリラックスしていただけます。

店内の音楽でも「黙食」のメッセージをクリアに伝達し、初めて来店するお客様にも誤解を与えないようにしましょう。

 

 

黙食でもっと美味しい食事を

そもそも「黙食 (モクショク) 」とは、「黙喰 (モクジキ) 」と呼ばれる仏教の教え・お坊さんの習慣から派生し、座禅や瞑想に繋がる意義深いものです。この機会に、静けさの中で、食材に、作り手に、十分感謝しながら食事を取るのはいかがでしょう。大勢で楽しく食事をする美味しさとはまた違う、新しい味覚の発見もあるはずです。これまでになく有意義な食事の時間を楽しんでいただけますように。

 

 

制限下での生活を音楽の力で少しでも豊かに

黙食におすすめしたい“静けさの音楽”は、ナッシュ音楽チャンネルBGMアプリの番組検索画面から以下のワードで検索の上、お楽しみいただけます。

静寂ヒーリングリラックス

 

近藤 学 (ナッシュ音楽チャンネル 開発プロデューサー/取締役制作部長)