Details of work

Halcyon

森霊
出口煌玲

01. 風来 / 龍笛:13:49
02. 凜 / 高麗笛:2:32
03. 風童子 / 高麗笛:2:40
04. 鳴竜 / 高麗笛:2:14
05. 古木 / 龍笛:11:03
06. 月日磐 /篠笛:3:17
07. 雨人 /Indonesian flute:4:04
08. 風伯雨師 /Indonesian flute:3:50
09. 風来 / 龍笛:7:00
10. 龍神 / 龍笛:0:21
 
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CD No.: NS-1236 / price:¥2,625. (税別 ¥2,500.)

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composed and performed by Korey Deguchi
recorded at tsukihi-tei and the kasugayama primival forest, Nara Japan
engineered by Minoru Sakahira/IDEA studio
cover photograph by Ryozo Kidera
produced by Yoshinari Nashiki/Nash Studio Inc.
© 1999 Nash Music Publisher Inc., Osaka Japan

 

■出口煌玲プロフィール

1958年生まれ 龍笛・狛笛奏者
幼少より、奈良・春日大社「南都楽所」の一員として雅楽を継承。
「まほら」の代表として、現代的かつコンテンポラリーな雅楽のスタイルを確立すべく様々なライブ活動をこなす。

一方ソロ奏者としても、インド音楽、インドネシア・ガムラン音楽、舞台演劇とのセッションなど幅広くこなし、1995年にはハワイにて舞台作品「ヒーリング・ザ・パトス」の制作にも参加するなど、活動スタイルをフレキシブルにしつつ、新しい音楽の方向性を探り続けている。

1993~4年には、和太鼓グループ「和太鼓一路」のヨーロッパツアーに参加。 オランダ、ドイツ、フランスなどヨーロッパ各地に於いて100か所にも及ぶ公演を行う。
1996年には、タイ・シンガポール・日本3か国共同制作「ルシフェルプロジェクト」の音楽を担当。その舞台作品の各国公演を行う。

■森霊(作品紹介)

私は、野外・屋外での演奏することが人よりも多いらしい。
他の演奏者に共演をお願いするときに、「今度も屋外なんでしょうか?」と、よくたずねられる。 横笛(和笛)は、音がよく通る。また、高音が鋭い。 耳元よりも、遠鳴りのほうが、ずっと心地よい。 したがって、野外では横笛、ということになるようだ。

夜桜コンサート、観月コンサート、篝火コンサート、ガーデンコンサート、野点での演奏、その他、ナントカフェスティバルでの野外特設ステージ・・・・・・等々。 そして、これらにはリスクもつきまとう。天候である。

雨天・晴天はっきりすればいいが、降るのか降らないのか、怪しい天気がとても困る。 竹製の笛は、多少の濡れても、どうっていうことはないが(むしろ、乾燥のほうが怖い)、たいていの楽器は、湿気・水濡れ大敵。それでも、彼らが共演依頼を受けてくれるのは、美しい庭園とか自然環境のなかで演奏できることに魅力を感じているからで(また、そういうことが好きな音楽家に声をかけるのではあるが)、楽しみと不安が交差した心境で、その日を迎えるそうである。

で、何故か当日は微妙な天候の日が多い......。毎回スリリングだ。

世界文化遺産にもなった、奈良・春日山原始林にて、龍笛をはじめとする横笛の独奏を、自然環境音と共に録音したCDアルバムが「森霊kodama」である。

まさか、私のソロアルバムのレコーディングまで、野外になるとは思わなかった。 やはり、その録音日の天候も、小雨が降ったりやんだりというものだった......。 非常に私らしいシチュエーションだ。

出口煌玲

■森霊(曲目解説)

01. 風来 / 龍笛
原始林の奥。小川の流れる音を背景にして、龍笛が狂気を含んだ激しい即興演奏をきかせる。龍笛の激しく祈るような高音は冷たく透き通り、厳格に尖っていながら、自然のように広大な包容力を感じさせずにはいられない。

02. 凜 / 高麗笛
静寂に高麗笛が柔らかに木霊する。女性的でゆったりとした美しい旋律と包容力のある温かい音色が、自然の静寂に優しく染みわたっていく。

03. 風童子 / 高麗笛
雨が降っている。高麗笛の悲しげな美しい音が聴こえる。その物悲しい旋律が持つ哀愁は、小降りの雨音が織り成すノスタルジックな雰囲気に溶け合いながら、甘く郷愁的な風景を映し出す。

04. 鳴竜 / 高麗笛
一気に天に駆け上がるような高麗笛の高音が神々しい。さらさらと流れる川の水という音だけを背景に、その精神的に高まる旋律は、次第に激しさを増しながらまばゆい祈りの音楽へと昇華する。

05. 古木 / 龍笛
雨の細かい粒が湿った土や葉を打つ音が聞こえる。その透きとおった雨音に聴き入り、そして答えるかのように、龍笛が深く憂いに震えるような音を吐き出す。その厳しい旋律はどこか瑞瑞しく可憐な色を湛えている。

06. 月日磐 /篠笛
ゆらゆらと川面が揺れている。篠笛の透明で繊細な音色が当たりに優しく響き渡る。そのエコーを含んだ音色は森全体に木霊しながら、聴く者に謎めいた幽玄のイメージを想起させる。

07. 雨人 /Indonesian flute
幻想的な小雨の音を背景にIndonesian fluteがファンタジックな夢のような情景を歌う。そのおぼろげでドリーミーな風景はどこか懐かしい気分を誘発する。

08. 風伯雨師 /Indonesian flute
無音の空間にIndonesian fluteが発する神秘的な音が木霊する。その振動するような残響が共鳴する様は、森の木の葉を震わす真夜中の風を思わせる。一陣の音が闇を横切り、激しく情感的な余韻を残しながら通り過ぎていく。

09. 風来 / 龍笛
鳥の鳴き声と川の水が流れる清々しい音が聴こえる。龍笛が自然と対等に響き合い、奥深い会話を重ねる。その結果生まれた音の姿形は、むせ返る自然そのものの情景を眼前に彷彿させる。

10. 龍神 / 龍笛
龍笛の厳格かつ自由な精神が天上に立ち昇る。

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