Details of work

Halcyon

Gekka
村田尚司

01. 後朝(きぬぎぬ)overture 0:23
02. 焔(ほむら) 1:53
03. 後朝(きぬぎぬ) 3:47
04. 爽籟(そうらい) 3:51
05. 玉響(たまゆら) 3:10
06. 方人(かたうど) 5:01
07. 徒心(あだごころ) 4:43
08. 終節(しゅうせつ) 3:45
09. 雨月(うげつ) 2:52
10. 泡沫(うたかた) 3:28
11. 泉下(せんか) 3:45
12. 星合(ほしあい) 3:24
13. 月下(げっか) 6:17
14. 月夜命(つくよみ) 4:02
 
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All Music composed and performed by Takashi Murata
Track2,6&9 Guitar : Kouichi Inoue
Track13 Niko : Makiko Naruo
Special thanks to Yasuyuki Yoshino
Mastered by Minoru Sakahira : IDEA studio
Produced by Yoshinari Nashiki : Nash Studio
© 2006 Nash Music Publisher Inc., Osaka Japan

 

■村田尚司

1967年生まれ
20代は飲食業界に従事。
1998年4月からフリーのサウンドクリエーターとしてPS、PS2やパソコンゲームのゲームミュージッを数十タイトルを手懸け、現在もゲーム音楽以外にパチンコ、パチスロ、CM関係などにも楽曲を提供。

■Gekka(曲目解説)

1. 後朝(きぬぎぬ)overture
後ほど 後朝(きぬぎぬ)の本編が出てきますのでそちらをごらん下さい。

2. 焔(ほむら) 
今回比較的おとなしい曲が多いので、このような激しいナンバーを書いてみました。イメージとしては「人切り」。一瞬で人の命が消えていくその刹那を表現したく書いた曲です。途中のユニゾンはまさにその様を表しています。 焔・・・炎 電光石火の居合いの技で消え行く命の炎をこの題名に込めました。

3. 後朝(きぬぎぬ)
きぬぎぬとは、平安時代、男女の逢瀬の後の朝の別れを意味します。二人が朝を迎えた時の切なさ、寂しさ、それと相反するかのような透明な朝靄から立ち込める瑞々しい空気。夜の経過と朝のさわやかさを曲で表現しました。

4.爽籟(そうらい)
そうらいは、秋の乾いた風が竹の梢や木々たちを震わせ、その時に発する爽やかな音の響きを意味します。生に疲れたときの止まり木のような曲を表現しようと思い書きました。 忙しい日常、少し立ち止まることが出来れば、爽籟が耳に響き渡ると思います。

5.玉響(たまゆら)
たまゆらは、翡翠や瑠璃、真珠などの美しい宝石が触れ合ったとき、かすかになる音を意味します。オルゴールの音がそれを連想させたのでこの曲名を付けました。死を見つめたときに人にやさしくなれる、そんな気持ちを曲で表現しました。

6.方人(かたうど)
かたうどは、同じチームの仲間、味方、協力者を意味します。昔別れた友との再会。立場が違い裁くもの裁かれるもの。そのような人の数奇な運命をイメージして曲を書きました。サビの伸びやかなギターのメロディーは立場は違うが昔の思い出に想いを馳せる二人の気持ちを表しています。

7.徒心(あだごころ)
すばり、浮気心。人を一人だけ愛せぬ者の苦悩、騙されていると解っていてもその人を待つ者。ピアノの最後の繰り返しの部分で崩壊する人の精神を表現してみました。悲しくも厳しい旋律だと思います。

8.終節(しゅうせつ)
これは私が作った造語です。節目の終わりを意味しています。未来も無く過去も無い。時間が抜けた2次元の世界を表現してみようと思いました。デジタル的なSEとアナログ的な音との融合を試みました。

9.雨月(うげつ)
うげつは、名月が雨で見え無くなる様を表しています。アコースティックギターの音が正に月を隠す雨垂れを表現しています。心の光が闇で覆われたときの人の悲しさ、寂しさ。月を隠す雨がその悲しみを表します。

10.泡沫(うたかた)
うたかたは、この世のはかなさ、消えやすいものの象徴としての言葉です。 目に見えるものが真実だと思っていた。しかし、それが覆され一瞬で消え行く様を表現してみました。最後の繰り返しのフレーズが心の葛藤と割り切れない思いの表れです。

11.泉下(せんか)
せんかは、黄泉の国の下、あの世のことです。不意の死に瀕したとき、人はどのような意識化で亡くなるのだろうか。全く訳が解らず死んで行った先の光景を曲にしてみました。これもデジタル的なSEとアナログ的な人の肉声とピアノとが融合して曲を表現しています。

12.星合(ほしあい)
ほしあいは、年に一度会うことが許される織姫と彦星のことを意味しています。一年一度の逢瀬の喜びとその後の別れ行く悲しみ。その思いを悲しいメロディーに乗せました。一瞬の喜びの後に訪れる永い悲しみの時。しかし、人はその一瞬の喜びのために生きているのかもしれません。

13.月下(げっか)
このアルバムを象徴する曲です。ある男の最後の場面を表現したくて書いた曲です。自分の本当に守る者のためだけに生きた男の最後。 さっきまで降っていた雪も止み、月の光に照らされた白銀の光景が男を包み込みます。美しい二胡の音が、清い男の魂を十二分に表現しています。 悲しくも美しい曲だと自分でも思っています。

14.月夜命(つくよみ)
アルバムラストの曲は即興演奏の曲です。上記の男が主人公の物語に共感して頂いたプロデューサーの言葉を見て思わずピアノを弾きそれを録音しました。 月夜命とは、月の神様で、天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおうのみこと)と兄弟でありながら、あまり知られていない神です。 儚いピアノの旋律が私の思う月夜命(つくよみ) イメージに合ったのでこの曲名を付けました。 音の無い月の光に付けるとしたらこんな音ではないでしょうか。


以上、曲と曲名の解説をしてみました。
何も知らずに聴いて頂いた後にこの解説を読んで頂けたら、より曲に入り込めると思います。
何も無い白い地平線の中の小さな音を聴く様な感じで聴いて頂けたら、みなさんの頭の中に様ような世界が広がっていくと思います。


村田尚司

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